腰痛が良くならない理由【やってはいけない運動】

「なぜ私の腰の痛みは良くならないんだ…。」
「腰が痛くて趣味や仕事に集中できない…。」
このようなお悩みはありませんか?
今回はあなたの腰痛が良くならない理由について解説していきたいと思います。
目次
腰痛が良くならない人は2種類いる?
「腰痛が良くならない」と嘆いている方は主に2種類あります。
それは、
- ①本気で良くしようという気がない。
- ②本気で良くしようと色々しているのに、なかなか良くならない。
この2種類です。
本気で良くしようという気がない
本気で良くしようという気がないなんて人いるの?と思われるかと思いますが、実はいらっしゃいます。
どんな方かというと、そこまで緊急性のない方ですね。
「腰は痛いけど、仕事に影響はないし、それほど困っていない」
という方は真剣に良くしようとは思いませんし、テレビやYouTubeでやってた腰痛に良いと言われている体操を少しだけやってみたりする程度です。
本気で良くしようとしているのに、なかなか良くならない
本気で良くしようと色々しているのに、なかなか良くならない方は、不安を抱えていらっしゃると思います。
例えば、
「長年腰痛に悩んでいて、いろんな整骨院や整体院に行くけど、まったく良くならない。」という方。
または、「整形外科で手術を勧められ、手術は受けたくないけど整体などでは良くできないだろうな…。」と諦めている方。
当院に来られる患者様で圧倒的に多いのが、「病院でのリハビリや整骨院でのマッサージ・電気治療を今まで受けてきたけど全く良くならない!」
という方がすごく多いんです。
腰痛が良くならない原因とは?
さて本気で腰痛を良くしたいと思って色々行動しているのに良くならないのか?を解説していきます。
それは、
腰痛の本当の原因を明らかにせず患部だけを見ているから
なんですね。
長年通っている整骨院で電気を当ててもらったり、マッサージをしてもらっても全然変わらない。
もしくは思い切って手術したのにも関わらず、しばらくするとまた痛みが出てきた。
どちらも共通して言えるのが根本原因にアプローチできていないからです。
もちろん体を変えていくには施術は何回か必要ですが、根本原因にアプローチしなければ、いつになっても改善しません。
雨漏りを治すには天井(根本原因)の穴を防ごう
例えば、
あなたは雨漏りしてる家に住んでいるとします。
天井から水が落ちて、床がびしょびしょになりますよね。
で、床を一生懸命拭く。
でも次々に天井から水が落ちてきて、また床がびしょびしょになる。
エンドレスですよね^^;
当たり前ですが、天井の穴を塞がないと根本的に問題は改善しないということになります。
腰痛に関しても同じなんですね。
その場しのぎの治療では床を一生懸命拭いているのと同じということになります。
天井の穴を塞ぐことが腰痛を根本的に改善するためには必要ということですね。
言われてみると当たり前のことなんですが、これを理解されていない方が実は多いです。
結局は腰痛の原因をしっかりと見つけてもらえるような病院や整体院が少ないとも言えますが^^;
しっかりと時間をかけてカウンセリングしてもらえて、「あなたの腰痛の原因はここにあります」と教えていただけるような治療院を選んでいただくのが腰痛改善には一番の近道ということになります。
あ、あとセルフエクササイズもしっかり教えていただけるところですね!
ご自宅でもしっかりとケアできないと時間がかかってしまいますしね。
そこまでセットでしてもらえることで、やっと腰痛改善への道を進めるというわけです。
なぜ痛みは戻るのか?
1回の施術で痛みが軽減、ないしは無くなったとしても、「痛みのもどり」というものがあるので1回だけでは根本から良くはなっていかないです。
というように当院では「数回通っていただく必要があります」というように説明させて頂いております。
ではその「もどり」というのは一体何なのか、というと、「人の体は記憶した状態に戻ろうとする。」からです。
これは人間の特性としてある「ホメオスタシス(恒常性)」が原因となります。
ホメオスタシスとは、例えば人の体温は暑い場所や寒い場所にいても基本的に体温に大きな変化はありません。
環境によって体温を変える動物もいるのですが、人は一定に保たれるようになっています。
その人の特性が仇となり、長年筋肉が固って、一時的にほぐしたとしても痛みのある状態に元に戻ろうする。
そのため、痛みの戻りが発生してしまいます。
なので、やはり何回か通っていただく必要があるのと、セルフエクササイズによって体に記憶させていくことが重要になります。
こんなNG行為してませんか?
あなたの腰痛が良くなるものだとしても、逆に悪化してしまう可能性があることもあります。
それは間違った対処法をしてしまうことです。
言うなればNG行為ですね。
例えば腰痛を良くしようとして、腹筋をしている人は多いかと思います。
しかし「腹筋が弱いから腰が痛いんだ」という、その考えが非常に危険なのです。
腹筋をすることで逆に痛みが悪化する場合があるので注意してください。
それでは具体的に見ていきましょう。
そもそもなぜ「腹筋をすると腰痛が良くなる」という考えがあるのか?
そもそもなぜ「腹筋をすると良いのか?」という考えがあるのかというと、実はある意味正しいからです。
腹筋が弱いことで腰痛が出ている人もいるということです。
なぜ腹筋が弱いと腰痛になるのか?というと、
腹筋に対して逆の働きをする背筋などとのバランスが悪くなるからです。
腹筋は体を前に縮める筋肉で背筋は体を後ろに伸ばす筋肉です。
この2つの逆の力が拮抗することで、体を真っ直ぐに保っていますが、このバランスが崩れると、強い方の筋肉が優位に働き硬くなってしまうということです。
本当はもっと複雑なのですがシンプルに考えるとそういうことです。
つまり筋肉の力のバランスが悪くなることで痛みに繋がっているということになります。
なので腰痛に対して腹筋はあながち間違いではないということになります。
腰痛に腹筋という考えが危険な理由
「じゃあ結局正しいんだ」と思われるかもしれませんが、それは違います。
勘の良い人はお気づきかもしれませんが、「腰痛=腹筋」という決めつけが危険だということです。
腰痛の原因には例えば、
- お尻の筋肉が硬いから
- ストレートネックを庇った姿勢をしているから
- 股関節が硬いから
- 肩甲骨の動きが悪いから
- 内臓の硬さから
などなど。
まだまだ数多くあり、人によって原因は違います。
腹筋が原因の方はその内の一つに過ぎません。
それなのに誰にでも「腹筋をしましょう」というのは非常に短絡的で危険な行為です。
それによって悪化する人もいるからです。
実際にジムで筋トレをして腹筋がバキバキに割れているのに腰痛がある人は山ほどいます。
つまり、腰痛に対して腹筋をすることは「完全に間違いではないが、誰にでも当てはまるわけではない」ということになります。
じゃあどうすれば良いの?
腰痛に対する1番の近道は原因を知ることです。
自分の腰痛の原因は何なのか?これが分かると正しい対処法を知ることができます。
腰痛の原因を知るためにはプロに見てもらうのが確実ですが、今回は簡単に鑑別できる方法をお伝えしていきます。
ただしこの方法はあくまで大まかに知ることができるものなので、細かくこの筋肉が原因であるということまでは分かりません。
しかし、大まかでも自分の体を知るということは非常に大切なことなのでぜひやってみてくださいね。
自分の姿勢を知る方法
方法は簡単で壁に背中をつけて立つだけです。
そして壁と腰の間に握り拳ひとつ分の隙間があれば正しい姿勢です。
もし握り拳以上に間が空いている場合は反り腰。
握り拳より間が狭ければ猫背。
ということになります。
そして反り腰であれば背筋や大腰筋などの腰を反らす筋肉が緊張している(腹筋などが弱い)。
猫背であれば腹筋などの腰を縮める筋肉が緊張している(背筋などが弱い)。
ということになります。
もう一度言いますが、実際はもっと複雑でこの方法はあくまで、「おおよそ」のことを知るためのものです。
ただ、これを知っていると「あまり反り腰にならないようにしよう」とか「猫背に気をつけよう」という意識を持つことができますし、「自分は猫背で腹筋が緊張しているから、腹筋ではなく背筋を鍛えるようにしよう。」ということになります。
ひざの痛みや肘の痛みにも使える考え方
実は今回の内容を応用させると腰痛以外のひざの痛みや肘の痛みなどにも使えたりします。
膝や肘も曲げ伸ばしするために真逆の筋肉の働きがあり、そのどちらかが強すぎたり弱すぎたりすることでバランスが悪くなり痛みが出ているケースも多いです。
なので、腰痛以外の患者様に対しても今回の内容のような視点でお体を見させていただいたりもしています。
注意点
注意点として急性の腰痛は安静が一番なので運動はしないようにしてください。
「3ヶ月以上痛みが続いている。」「もう10年来の腰痛を抱えている。」というような慢性的な痛みになっている人は試してみてください。
ただ今回の内容で良くならない人は山ほどいます。
カチカチに筋肉が硬くなっている人はまず筋トレの前に、ほぐすことが必要だからです。
整体院などプロに整えてもらって自主トレも指導してもらう。
これが一番おすすめで近道な方法となります。
普通のマッサージ屋さんみたいなところはただのリラクゼーションなので逆に悪化してしまう危険もあるので、オススメしません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
あなたの腰痛が良くならない理由の答えは非常にシンプルで、
あなたの痛みの根本原因にアプローチできていないから
ということになります。
さらに本当の痛みの原因も分からないのに自己流で運動などしていると危険です。
もちろん根本原因が分かってもそれを良くしようと努力していく必要はありますが、まずはあなたの痛みの本当の原因を知ることが大切です。
当院では、初回の検査に力を入れており、あなたの根本原因にアプローチします。
痛みでお困りの方はご相談ください!

京田辺にあるボディケアサロン CORD-コード-のページはこちら↓
大阪市北区天満橋店のボディケアサロン CORD-コード-2ndのページはこちら↓
この記事を書いた人

岩村 康平
1987年生まれ。京田辺市の腰痛専門整体院 ボディケアサロンCORD-コード-の院長。理学療法士免許を取得しリハビリ職に従事した後に、腰痛専門整体院を開業。腰痛や坐骨神経痛、膝の痛みなどに関する情報を発信しています。