腰痛の原因TOP3【対処法も徹底解説!】
さて、今回は腰の痛みの原因トップ3ということで、当院にお越しの方で7割から8割方は今回ご紹介する原因です。
それくらい多いものなので、あなたも当てはまるかもしれません。
ベスト3とそれぞれのセルフエクササイズも紹介しているので、痛みでお悩みの方は、ぜひチェックしてみて下さい!
目次
【第3位】肩甲骨
肩甲骨と腰痛が関係するのかと驚かれるかもしれませんが、実は肩甲骨の硬さが原因で腰痛になっている方はかなり多いです。
肩甲骨というのは背中にある骨で、本来関節の自由度が高い骨で、すごく動く骨なんですね。
その肩甲骨が硬いと腰の筋肉が引っ張られたり、肩甲骨の動きが少ないことで腰自体の動きでカバーしようとして、腰に負担がかかるケースがあります。
肩甲骨が硬い人の特徴
腰痛の方で、
- デスクワーク
- 長距離運転をする
- 運動の機会が少ない
- ストレスが多い
といったような方は肩甲骨が原因で痛みが出ている可能性があります。
また「腰痛もあるけど肩こりもある」というような方は肩甲骨が原因かもしれません。
肩甲骨の硬さをチェックしよう!
肩甲骨の硬さをチェックしていただければと思うんですけれども、
まず手を後ろに回して合唱するポーズをとってみましょう。
背中に手を回して体の後ろで合唱のポーズをとってみると、意外とできない方は多いんじゃないかと思います。
次はタオルで背中を洗うような感じで片方は上からもう片方は下から背中に手を回してもらって、後ろで手を組んでみましょう。
肩甲骨だけじゃなく、その周囲の筋肉の柔軟性も必要なんですが、それらの筋肉は肩甲骨の動きに関わってくるものなので、非常に重要です。
あまり無理せずに痛みが強く出ない範囲でチェックしてもらえればと思います。
肩甲骨の施術方法
いわゆる「肩甲骨はがし」は肩甲骨の動きを出し、その周りの筋肉をほぐすことができるので、当院でも実施しています。
肩甲骨は上半身の土台でもあるので、肩甲骨を緩めると上半身が一気に緩みます。
なので、この施術は当院で重宝しています。
自分で肩甲骨をほぐす方法
肩甲骨を柔らかくするには、
腕を真っ直ぐ伸ばして肩を大きく回しましょう。
これを10回✖️2(反対方向に回す)を両方おこないます。
その時にしっかり肩甲骨が動いていることを意識しながらおこないます。
やはり普段の生活ではなかなか肩甲骨を動かすようなダイナミックな動きはしないんですよね。
なので硬くなってしまうので、意識して動かしてあげましょう。
【第2位】大腰筋(だいようきん)
さて第2位私も初めて来られる患者様を見させていただく際には、鉄板でこの筋肉はチェックします。
その筋肉とは…
ずばり大腰筋という筋肉です。
大腰筋って?
大腰筋は腰の動きに関わる筋肉ではあるんですが、背中から触ることができず、お腹からでないと触ることができません。
なのでいくら腰や背中をマッサージしても、この大腰筋をほぐすことはできません。
腰痛で来られた方に対してお腹を触るのでびっくりされることも多いです。
「大きい腰の筋肉」と書くくらいなので、腰を支えるのに大切な筋肉なのですが、ほとんどの病院、整骨院、整体院はこの筋肉を見ようとしません。
なぜかというと、先ほどお伝えしたように、大腰筋はお腹側からしか触れません。
なのでいまいち位置がわからなかったりして、苦手意識がある人が多いようです。
しかし、この筋肉を解さないと腰の痛みがいつまでたっても解消されないというケースがすごく多いので、僕はガンガンほぐしていきます。
腰の痛みを良くしようとお腹を触っているので、はたから見たら不思議な光景かもしれませんね。。。
どこにこの筋肉があるのか?
お腹といってもどこにどんな感じで付いている筋肉なのか?というと、こちらの画像をご覧ください。
上の画像は人の体を前から見た画像ですが、こういう風に大腰筋は付いています。
股関節や骨盤の動きに関わる筋肉でダイナミックな動きから姿勢を正しくさせるような動きまで幅広く対応する筋肉です。
そのため、硬くなりやすく、この筋肉が原因で腰痛を引き起こすことが非常に多いです。
ちなみに、大腰筋をほぐすだけで、格闘家のキック力がアップするくらいすごい筋肉なんです。
大腰筋が硬い人の特徴
大腰筋が原因の方の特徴としては、
- 反り腰
- 腹筋が弱い
- 股関節が硬い
- デスクワークが多い
などです。
大腰筋は背骨から股関節まで伸びているので、股関節の動きにも影響を与えています。
あとは一見姿勢が良さそうに見える人っていますよね?
でもそれは大腰筋が硬くなり、反り腰の状態になってしまっていて、一見背筋が伸びているように見えるだけで、本当に良い姿勢とは言えません。
背もたれにもたれているより、「浅く腰掛けて背筋を伸ばしている方が楽」という方は注意して下さい。
大腰筋の施術方法
腰痛の施術はうつ伏せになって腰を揉んでもらうというのが一般的にイメージされる方法だと思います。
しかし、この大腰筋は画像で見てもらったら分かるかもしれませんが、背中からでは届かず、ほぐすことができません。
ではどうやって施術していくのか?というと、最初にお伝えしたように仰向けで施術していきます。
大腰筋は股関節を曲げてもらうことで、緩まるので、足を曲げた状態の仰向けになってもらい、お腹をほぐしていく方法となります。
自分で大腰筋をほぐす方法
大腰筋を自分でほぐすには腰のくびれの部分を掴みます。
その状態で体を左右に捻ります。
【第1位】大殿筋(だいでんきん)
大殿筋とはお尻の筋肉でかなり大きい筋肉になります。
この大殿筋が硬くなり腰痛を引き起こしている方はかなり多いです。
下のイラストのようにお尻にはいろんな筋肉がありますが、その上にガバッと覆いかぶさるように付いているのが大殿筋です。
ここが硬くなると股関節の動きが悪くなり、それをカバーしようとして腰が動きすぎて負担がかかってしまいます。
その積み重ねで腰痛になってしまうんですね。
大殿筋が硬い人の特徴
大殿筋が原因の方の特徴としては、
- 単純にお尻が張っている
- 足が冷える
- 酷い場合は痺れが出ることもある
などですね。
単純にお尻を触ってみてると張ってるなと感じると、そこが原因の可能性があります。
また、大殿筋が硬くなると血流が悪くなり、足の冷えに繋がることも。
そして、お尻には坐骨神経という神経があり、お尻の筋肉が硬くなり、その下の神経を圧迫することで痺れも出てしまうというケースがあります。
大殿筋のチェック方法
では、大殿筋が原因であるかどうかのチェック方法をお伝えします。
①腰に両手を当てる
②両方の親指でお尻を押さえる(強めに)
③痛みが出る、または動きにくい動作をする(例えば前屈や腰を反らすなど)
それで普段より痛みがマシになったり、動かしやすくなったなら、大殿筋が原因である可能性が高いです。
大殿筋の施術方法
大殿筋を直接緩めていくのですが、大殿筋が緩みやすい体のポジションがあり、うつ伏せになって緩める方の足を大きく曲げてもらいます。
例えるとカエルの足のように股関節と膝を最大限に曲げてもらう形ですね。
「そんな格好になる必要あるの?」と思われるかもしれませんが、この姿勢が大殿筋が緩みやすいポジションとなり、その状態でガンガン緩めていきます。
もちろん緩める強さとか他にも色々コツはありますが、大まかにはこんな感じです。
自分で大殿筋をほぐす方法
ではどうやって大殿筋をほぐしていけばいいのかを解説していきます。
①まずテニスボールを用意します。
②床に仰向けに寝ます。(ベッドなどでは柔らかすぎる)
③お尻にテニスボールを当てて体重を乗せます。(痛気持ちいくらいの加減で)
逆に痛みが強くなったりする場合は控えて下さい。
番外編
ここからは番外編ということで、TOP3には入らないけど、これらも結構多い原因について解説していきます。
番外編1:首の硬さと腰痛
TOP3に入らないものの、この首の硬さで腰痛になっているケースも多いです。
動作において首と腰が連動して動いており、首の動きが悪いとどうなるのか、というと
「腰が動きすぎる」という状態になります。
腰が動きすぎることによって、腰に負担がかかり腰痛になります。
なので腰痛には首は関係ないと思われるかもしれませんが、連動しているので首が原因になることもあります。
肩甲骨と同様、首が原因の場合もデスクワークなど長時間座って仕事をすることで姿勢が崩れ、ストレートネックになっているケースが多いです。
座っている姿勢に注意しましょう!
番外編2:腕の硬さと腰痛
腕をよく使う仕事の方に特に多いのですが、肘から手首までの筋肉が硬くなることで腰痛を引き起こしているケースが多いです。
重い荷物を持ったり、手作業が多かったりすると、肘から手首までの筋肉が硬くなり、筋膜の繋がりで引っ張られ腰に負担がかかります。
「腕が原因で!?」と驚かれることが多いですが、実際にあるケースなので、もし「仕事や趣味でよく腕を使う」という方はこの原因で腰痛になっている可能性があります。
どんな治療院にみてもらえばいいのか?
ここまで腰痛の原因についてお伝えしましたが、「じゃあ実際にどういうところで見てもらえればいいのか?」ということを解説していきます。
今回の原因以外にも背骨が潰れてしまったりしている場合ももちろんあります。
なのでレントゲンを撮ってもらうことも大切です。
しかし、ほとんどの方が筋肉が原因の痛みなので、整骨院や整体院で対応できることが多いです。
ただ、しっかりと痛みの原因を評価してくれるところでないといけません。
ろくに評価せずに、あなたが「腰が痛い」と訴えたからと言って、腰をマッサージしたり電気を当てたりするようなところは要注意です。
なので、あなたのお話をしっかり聞いて、「根本的な痛みの原因はどこにあるのか?」ということを徹底的に見てくれるところでないといけません。
初めて来られた方が判断できるように、当院でも初回無料キャンペーンをやってますが、そういったキャンペーンを利用して一度見てもらってから判断するのがリスクが少なくオススメです。
まとめ
腰痛の原因は様々ですが、僕の経験上、今回ご紹介したものが圧倒的に多いです。
何度も言いますが腰が痛いからと言って、腰をマッサージしても一時的にマシになることがあっても、根本的に良くなることはほとんどありません。
そのことを分かっていないと、一生腰痛と付き合っていかなければなりません。
当院では筋膜リリースをはじめとした、あらゆる技術を使いますが、施術方法よりも原因がどこにあるのか?が重要と考えます。
あなたの痛みが良くなるかどうかの9割は痛みの評価ができているかで決まると言っても過言ではありません。
あなたの痛みも今回ご紹介した原因かもしれないので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
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この記事を書いた人
岩村 康平
1987年生まれ。京田辺市の腰痛専門整体院 ボディケアサロンCORD-コード-の院長。理学療法士免許を取得しリハビリ職に従事した後に、腰痛専門整体院を開業。腰痛や坐骨神経痛、膝の痛みなどに関する情報を発信しています。